BACKGROUND STORY
月明かりの下、コートに身を包み白い息を吐きながらあなたは足早に歩いている。
冷えた道を暖かな光が包み込んでいた。
近寄ってみると温度差で窓が曇り中が見えない。
あなたは袖の裾で窓を拭い中を覗いてみる。
そこに1人の女性が机に向かって何かをしていた。
テーブルの上には、地図やコンパス、そして地球儀やティーカップが並べられ
耳を傾けるとケルト調の音楽が心地よく流れている。
女性は棚にあったティーセットを取り出し
紅茶を入れ始めた
カップからは暖かそうな湯気が出ていて、
息を吹き、紅茶を味わう
今日は特別な日…
店内のツリーは一際輝いて見える
再び女性に目を向けると羽ペンを勢いよく走らせている。
きっと誰かにクリスマスカードを書いているのだろう
どれくらいこの場にいただろうか…
冷え切った体を温めるために、足早に家路に着く
暖かい紅茶を飲むために…